昨日は、選挙のため、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の放映はなかったらしい。毎週録画予約してあるので、本日見ようとおもったら、選挙の特集の一部が録画されていた。現代の政治、まつりごとも大切だとはおもうが、鎌倉時代のまつりごとが気になる。
前回の『鎌倉殿の13人』では、ついに大泉洋演じる源頼朝が亡くなった。絶対的権力を振るってきた頼朝がいなくなったあとのまつりごとをいかにしてやっていくのか。
『鎌倉殿の13人』は、ここからがいよいよ本番だそうで、脚本の三谷幸喜氏は、総集編では、大泉洋全カットもあり得ると言っていた。楽しみだ。
大泉洋の源頼朝が全カットなら、西田敏行が演じた後白河法皇は、頼朝より先に亡くなっているのでこちらも全カットされてしまうことになってしまうだろう。
「乱世をかき乱すだけかき乱し、日本一の大天狗と言われた後白河法皇が、死んだ」
長澤まさみのナレーションもさっぱりしているというか、そんなんなん?という感じ。まあ、主人公じゃないから仕方ない。
そんな後白河法皇だが、日本の文学史というか、歌謡史?には『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』の編纂者として巨大な足跡を残している。平安時代の末期、流行した「今様」を体系だててまとめたものだ。残念ながらほんの一部しか残っていないが、それでも500を超える歌の記録が現存している。
後白河法皇は陰謀、政略と同じくらい、今様に夢中になった。
「今様」とは、「今めかし」と同義で、現代的だ、当世風だ、目新しいといった意味。なので、「今様」は、当時の流行歌ということである。今様は歌だけでなく、歌にあわせて舞踊った。
仏は常にいませども
現(うつつ)ならぬぞあはれなる
人の音せぬ暁(あかつき)に
ほのかに夢に見えたまふ
これは、もっとも有名なもの のひとつだが、ちょっと長くなってしまったので、続きは明日書きたい。