5187声 ベルギーとビール、小城と羊羹

2022年07月22日

2月に鶴のひとこえを担当したとき、藤井聡太五冠やロコ・ソラーレ(カーリング女子日本代表)の吉田知那美選手にかこつけて羊羹(ようかん)のことをここに書いていたが、もう少し書きたいとおもう。

 

その前にちょっとだけ、ベルギービールについて書きたい。

ビール好きの世界においてベルギーは特別な国だ。

日本の九州ほどの国土に140もの醸造所が散らばり、800以上の銘柄があるという。

日本の面積にあてはめると、1600以上の醸造所があるような密度だ。

昨今のクラフトビールブームで、日本にも今では500を超える醸造所が、群馬にも13の醸造所があるというが、まだまだかなわない。伝統をも加味すると驚異的である。トラピスト系、ランビック系などその多彩さは、クラフトビールの先駆けといってもよいだろう。ビールごとにグラスがあるのもベルギービールの特色だ。

 

 

ビール好きが多いであろう「鶴のひとこえ」の読者?のために、ビールの話からはじめたが、実は、わたしが密かに、『羊羹界のベルギー』と呼んでいるのが、小城市(おぎし)だ。

 

 

小城市は、佐賀県にある人口5万人ほどの都市だ。そこに羊羹屋が20軒ほど存在する。人口37万人の高崎市に、140軒の羊羹屋があるような密度だ。

 

その数の多さは、ビール界におけるベルギーに似ている(と密かにおもっている)。

 

 

ビールではピルスナー、羊羹では「とらや」という圧倒シェアと知名度を誇る存在があるところも、似てる。井村屋もあるか。井村屋ととらやの売上げやシェアまで調べはついていないけど。よく考えれば、「とらや」とか「井村屋」は、キリンとかアサヒということなので、ちょっと違う気もする。でも、雰囲気は伝わるとおもうので、勘弁していただこう。

 

繰り返しになってしまうが、要するに

「小城は、羊羹界のベルギーである」ということが言いたいのだ。