5193声 新ラグジュアリーと粋

2022年07月28日

今、『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済10の講義』という本を読んでいる。まだ、3講義目を読んでるところだが、いろいろな示唆に富んでいて、とても刺激をうけている。

 

例えば、最終消費材のイノベーションが目指すべきなのは、「大衆化」ではなく、「民主化」であるとか、「ラグジュアリーの反対は貧困ではなく、下品」であるということばだけでも刺激的だ。

 

読んでいて、ラグジュアリーは、「粋」に似ているなとおもった。ただし、ラグジュアリーはマーケティングと結びついて理論化されているところが、粋とは違う。粋を理論的に語ったものには、九鬼周造の『粋の構造』があるが、マーケティングの文脈では語られていない。もっと本質について語っており、むしろ「新」ラグジュアリーは、粋の構造を検討することによって拓けるような予感を持って、読んでいる。

 

さて、どうなりますか。