5232声 祭りの外

2022年09月05日

昨日は、高崎まつりと同時に、僕が住む中之条町でも2年の中止を経ての「伊勢町祇園祭」が開催された。中之条では大きな祭りとして8月の「中之条町祇園祭」と9月の「伊勢町祇園祭」があって、それはかねんての坂を下りた先の橋を境に開催される地域が2つに分かれている、ということなのだが、前者は今年も中止になったのに対し、後者は開催となった。詳しい理由は知らないが、僕は個人的に「中之条町(町名ではなく地域名の方)より、伊勢町の方が祭り好きが多い」ことなんだろうなと解釈している。実際、他の祭りもそんなものだが、参加する人の祭りに対する情熱は計り知れないものがある。

 

僕が生まれた西中之条は、そのどちらの祭り地域にも属さない。だから物心ついたころから祭りは僕の外で起きていることで、山車に乗って太鼓を叩くことはもちろん、はっぴやはかまで祭りの恰好をしたこともない。小学校の時などは、そうした格好で喜々としながら汗を流して太鼓を叩いている同級生が眩しくすらあった。が、根暗であったので、そういったものに参加する必要がないことは、ほっとする事でもあった。今でも、そんなちょっとの寂しさと関わらなくて良い変な安堵が心のどこかにある。

 

今年は、2年ぶりだというのに「伊勢町祇園祭」にはちょっとも顔を出さなかった。来年はきっと中之条町の方も行われると思うから、両まつりを歩いてみたいな(撮影もするかな)と思っている。