5279声 納得のいく環境を準備することで

2022年11月21日

食中酒百席が終わってもなぜか落ち着かない。普通ならば一段落してホッとするのだが。翌日にワインを飲み直して一応の総括をするのもできず。理由が分からなかったが急に気がついた。玉置浩二のオーケストラライブと、みずかみさんの仕込みの動画をYou Tubeで見ていて。合わせてしまう者は、とことん納得のいく環境を準備することで、開花することがある。違和感を感じやすいという人ほど合わせてしまう、ということがある。そこにやさしいという感情を持つのは私だけではないだろうが、合わせてしまった当人は、気づかないうちに納得していない。ところが、納得のいく環境を整えることができたとき、あるいは納得のいく前提が少しでも増えたとき違和感が少なくなり、安心して自分のパフォーマンスに集中できる。そのときに、とても丁寧で、かつダイナミックなパフォーマンスをすることができる。要するに、合わせてしまう者は、とことん納得のいく環境を準備することで安心するということがあるのかもしれない。今回の食中酒百席の2日目で、少しだけそれを感じることができた。安心材料は多岐に渡る。食材はもちろん、仕込み、包丁、パートナー、器、そのどれもに違和感を減らす努力をした方がいい。いい音を出したい、よりも、まず、今この歳の、丁寧な音を出したい。ということは、落ち着かなかったのは、次のステージを感じた、ということではないか。もちろん例のごとく、ただ疲れているだけかもしれない。