5287声 今年はつらかった

2022年11月29日

コロナがまん延しだしてもうすぐ3年になる。3年前に47歳になろうとしていた私は、来年2月で50歳である。キリのいい数字だからか、50だ50だと、何度も言いたくなる。3年前は、ちょうどビールの仕事を始めて3年が経ち少し余裕がでてきた頃で、料理に改めて取り組みたいと思い始めた頃だった。結局おそらくのんきな私にとって、世の中は別段今までと変わらないように見えたし、自身もとくに変わりなく過ごしていた。そんな矢先のコロナ禍だった。あれよあれよとあっという間に世の中は不安定になる。その頃はまだ不安定の要因は、たった一つのウィルスだけかと思っていたが、実はそれはほんの一端でしかなくて、遠い大陸では領土問題の火種が大きくなっていたり、安定しているように見えていたいろいろな国や自然が、多発的に足元のグラつきを見せ始める。他人のふり見て自分の国に目を向ければ、日本はもしかしたら、今や先進国でも安定国家でもないのかもしれない。そういう、不安定が不安定を呼ぶ大変な時代になってきたな、という思いが強くなる一方で、自身も体力的にも精神的にも不安定な時間が多くなってきている。そんな現状の中での新店舗の準備は、限りあるエネルギーを集中分配するために始めた人生の整理だった。そしてここからが、想像以上に大変だった。ビール造りを始めてからのこの6年間も、寿司を始めた3年間も、コロナ禍で、なかなか仕事のない長い時間も、なるべく手を抜かずやってきた。その上での新店舗なので、焦らず丁寧にやることだけを決めていた。けれどもこれが、これまでの1年半に関して言うならば、丁寧にやろうとしてもうまくいかないときはうまくいかない。今、その積み重ねで、あえて書いておくと、疲れている。昔のほうが、言葉も丁寧に選べていたかもしれない。せめて、うまくいかないのと疲れているのが長く続いている現状を認識する意味も込めて、書くことにした。休めば良くなる、飲めば気が紛れる、それ以外の対処法の必要性を感じる。