5311声 後世への最大遺物

2022年12月23日

群馬県民かどうかの判別につかわれる「上毛かるた」。その上毛かるたの「こ」の札は、内村鑑三だ。

内村鑑三研究の第一人者である鈴木範久先生は、大学の講義では、まず群馬出身者を探し、内村鑑三このとを尋ねたという。

【以下、イメージ。】

鈴木先生「この中に群馬出身の人はいますか?いたら挙手願います」

群馬出身の学生「はーい」

鈴木先生「内村鑑三は、上毛かるたではなんというか?」

群馬出身の学生「心の灯台内村鑑三」

鈴木先生「はい。よくできました〜」

内村鑑三生誕150年記念講演会のとき、「よく訓練されてますね〜」と範久先生に褒められた。

内村鑑三に興味を持った人が最初に読んだらいい本が、『後世への最大遺物』だ。

鑑三の講演をもとに本にしたものだ。講演したときの鑑三は、なんと34歳だった。若い!

鑑三の『後世への最大遺物』は、様々な人に影響を与えた。

3年前にアフガニスタンで銃撃されて亡くなった医師の中村哲氏もその一人で、何冊もの『後世への最大遺物』を手元に用意して、氏のもとに来る若者にわたしていたという。

最近は、佐藤優がやさしく解説したものも出版されている。『後世への最大遺物』内村鑑三入門としてどうぞ。