5325声 某氏へ

2023年01月06日

「年賀状じまい」なんて言葉が出てくる通り、SNSなどの普及で年賀状を送り合う習慣が薄れつつある昨今、私はまだかろうじて数は多くないが年賀状を出している。そのほとんどが年賀状だけのやりとりという人だが、いまでは俳句関係者がその大半を占めている。その中で未知の人からの年賀状が毎年届く。どういう事かというと、差出人には「某結社の同人」とだけ記されていて、めくると賀状中央に新年の一句と一文が添えられている。差出人の前には「何十代」の書いてあり、どうやら私よりは先輩のようだ。初めの数年はなんだか不気味だったが、この頃はこの某氏から元日に年賀状が届いていると少しうれしい。お互いまた一年、新たな俳句を探しましょう。某氏へ。