広島から戻ってきた。都内の方が断然寒い。改めていろいろとメールなどチェックすると、俳句関係で重たい原稿の依頼が来ていた。丹念な調べ物が必要なかなり時間のかかりそうなタイプの原稿で、いささかおののくが、立ち向かうしかあるまい。そして、旅塵を払う暇なくあれこれとかたずけ、帰路につく。帰りの列車でくたびれた中間管理職風のおやっさんが、「もう一月も終わりかぁ、早ぇなぁ」とかなりの声量でつぶやいていた。近くの席に座っていた若い女性二人はお互いに顔を見合わせながらくすくす笑っていたが、くたびれている私はなんだか深く共感してしまって「頑張ろうぜ」と心でそのおやっさんの肩をたたいていた。そうなのだ、もう一月も今日で終わり、明日から二月、この「鶴のひとこえ」の担当は岡安さんにバトンタッチとなります。活力にあふれた岡安さん、よろしくお願いいたします。