5505声 いもくって ぶ

2023年07月05日

谷川俊太郎 絵本☆百貨展」を見に立川へ。「PLAY! MUSEUM」は、その美術館を含むとてもおしゃれなモール内にあった。鉄で作られた広い敷地内には人工的な池もあり魚も泳いでいる。作られた自然としては素敵な作りであったが、行き来の満員電車も含めて、群馬に長く生活してしまったがゆえの都会の違和感を感じてしまう。は、さておき、谷川俊太郎展へ(会期は7/9日まで)。

谷川俊太郎は、小学校の時の国語の教科書で「カムチャツカの若者が・・」で始まる「朝のリレー」を読んだな、くらいと、あとなぜか母校である中之条中学校の校歌が作詞・谷川俊太郎だった、という印象だった。校歌の詳しい経緯は知らないが、後に谷川さんが中之条のわりとそばの北軽井沢に別荘ももってよく来ていたことを知り、そんな繋がりで依頼がされたのではないかと予想している。

今回の展覧会も、北軽井沢に住む悠貴さんからの誘いだった。北軽で会ったこともあるという彼女にとっては、谷川さんとその作品は僕よりずっと身近なものであるらしい。

展覧会はとても良かった。子どもが詩の世界に入っていける、といううたい文句で(「いもくって ぶ」で知られるおならの詩のドームがあったり、パノラマビューでもこっとした生き物?が生成する映像も見られる)子ども向けの展覧会と思っていたが、大人でも見入ってしまう。それはつまり、谷川さんは子ども向けの詩を書いているわけでもなく「子どもでもわかる簡単な言葉で、大人もはっとするような深いことを書いている」からなのだろう。戦争についての詩は、その絵との相性も良くて特に印象に残った。