5057声 波紋

2023年07月07日

みなさんは、群馬県中之条町にある「中之条ガーデンズ」を訪ねたことがあるだろうか。町営のガーデンとしては全国的に見ても大がかりなガーデン。著名ガーデンデザイナーが手がけた映える場所もあり、白、赤、黄色、ピンクと色ごとに魅せ方が違うローズガーデンには多くの人が魅入っていた(今は、薔薇の最盛期が終わった頃)。

僕は以前から度々撮影で入らせてもらっており、昨年10月からは「月にどこか1日、行って撮影する」ということを続けている。人で賑わうのは先の薔薇の季節や山桃の季節、秋薔薇の季節だが、ガーデンズは1年中開いており、真冬には僕以外来場者を見ない日もあった。であるからこそ、「1年を通しての色々な庭が見たい、それを記録することは意味があることだ」という思いがある。(仕事としていただいていて、そのような柔軟な撮影を許可していただける事にも感謝している)

今時期盛りを見せる紫陽花は、枯れてからも美しい。途中、変色をして、それはそれで「朽ちていく」ことを思わせ味わいがあるが、枯れきったあとの色のない姿も良い。大雪の日、枯れた紫陽花は白い帽子をかぶっている。さらに雪は降り、ある時突然、紫陽花が頭を垂れてばさっと雪が落ちる。今日は、まだ残る薔薇やフロックスデイビットなどを撮影しつつ(僕は致命的に花の名前を覚えられず、フロック~はただ札を読んだだけ)、一番印象に残ったのは野反湖を模した野反池で、その上を飛ぶ鳥が水面に触れて(虫でも食んでいるのだろうか)その瞬間に広がる水の波紋であった。

それを撮影することに意義があるのかどうかはまだわからないが、あと少し続ける。