体を使ったパフォーマンスは、若ければ若いほど良いように思われる。特にスポーツにおいては、いつの間にかプロ野球選手たちが僕よりも若くなり、年とったなと思いつつも、そんなに若い時期にピークを迎える職業がしんどいだろうな、と思ったりする。
ダンスもまた若さがものを言うことはあると思うが、フラメンコは、若いほど良い、とは違う表現であるように思う。今日は、「秋、酒蔵にて」でも長年顔を合わせている宮崎亜由美さんが出演するフラメンコライブの撮影だった。
彼女のフラメンコを始めてみたのはもう10年まえくらいになるが、今回の彼女の踊りも実に良かった(彼女だけではなく、出場したフラメンコを学ぶ方たちや、教える側の宮田恵さんの踊りもそれぞれに良かった)。昔に比べて体は動かないだろうし、このピークにもっていくのも並々の調整ではないと思う。でも、今の年齢でしか踊れない(表現できない)何かがあると思うのだ、それを色気だ円熟味だと端的に言葉で表すことはできないが、そういうものなのだと思う。
フラメンコに限らず、それまでの人生が出る表現、に惹かれる。自分もそういうことができる人になりたい。