5526声 美ヶ原

2023年07月26日

朝の5時に北軽で目覚め、早めの朝食を取った。向かったのは「うつくしがはら・・確か、昔、うつくしがはら美術館ってあったよね?」という知識しかない美ヶ原。仕事が趣味みたいだった僕も、パートナーができて休日を設けるようになった。

美ヶ原高原美術館は現在も存在し、入場料を払わずとも、野外のどでかくて色もどえらい(高原の中に巨大な真っ赤や真っ黄色の彫刻作品が連なっているんだから、どえらいという感想しかない)作品を眺めることができる。その間の無料で通れる木道を歩いて、終わりかと思った・・

ら、その先になだらかな斜面が遠くまで続いている。黒と白のホルスタイン種、こげ茶のジャージー種(多分)、牛たちもいる。まだ早い時間だったが、歩いた先にあった山小屋風の休憩所の駐車場は多くの車で埋まっていた。さらに奥に進むと、遠く遠くに巨大な電波塔を背に持つ大きな建物が見えて(世代的にわかる人しかわからないが、魔界村のステージ1のようであった)、歩いた先で石塔の鐘も見上げた。さあ、終わりかと思った・・

ら、その先に道が続いている。すぐに、高原的な場所から、雄大な山々を見下ろす稜線や連なる山が見える。僕等はピクニックみたいな革のサンダル履きだったが、このエリアになるとリュックに登山靴、ガチな登山者の姿しかなくなってくる。すれ違う登山者の「お前ら何その舐めた格好」な目線を交わしつつ(あくまで僕がそう思われているのかなと思った妄想です)、無理のない範囲で行けるところまで歩いた。絶景に次ぐ絶景。登坂はスタート時から数えても少なめ。とても良かった。遠く遠くに見えていた電波塔の裏に出て、来た道を戻った。

先がわかって行く場所も良いが、先を知らずその先に、その先に、というのがとても良いなと思った夏の日。