5573声 説明のタイミング

2023年09月11日

昨夜は飲み過ぎた。飲みたいと思って飲むのだが飲み過ぎたいわけでなく。酔いたいわけだが酔っ払いたいわけでもない。昨日のあれは仕方ない。午前中は休んで午後から仕込み。満席の予約にどうにか間に合った。お客様同士日々の出来事に、目の前の食材に会話が弾む。コースの中に演出を忍ばせて準備をするがお客様が別の話をしていたらそれを遮ってまで説明はしない。流れの中でのほんの一瞬に説明を挟む意識だけは常に持っている。ボクシングにおけるカウンターパンチに近い。大事なのはそのカウンターパンチがお客様にとって気持ちよいかどうか。漫才師の突っ込みのタイミングに似ている。こちらが献立の準備をして脚本を細部まで練るのは当たり前だが、お客様のお酒が進んで嬉しさが溢れている時間にこちらがただ寄り添うのもそれはそれでいい。