5670声 蟹

2023年12月16日

姪っ子(下)が、高校入試に合格した。合格できるかわからないという話も聞いていたし、長姉家族がうちに来ている時に僕を面接官に見立て面接練習もしたりしたので、合格の知らせを聞いた時はとても嬉しかった。

蟹が好き、という話も前から聞いていて「よし、合格したら叔父さんが蟹食べさせちゃる」と話しもしていたので、勇み足で合格の知らせを聞く前に大きなスーパーで冷凍たらば蟹を買ってあった。冷凍庫に入れておけば神様もつじつまを合わせてくれるのでは、とアホな願掛けもしていた。

昼を過ぎて自然解凍させるために冷凍庫から蟹を出し(本当は1日くらいかけて冷蔵庫で解凍した方が良いと今日知った)、はまっている家庭中華レシピから里芋を蒸して葱油で炒めた料理を作り、夕方頃に母と蟹を車に乗せて、途中母からのごほうびで寿司を買って、長姉の家に押し掛けた。

次姉が亡くなって間もないので、彼女以外の家族がそろって夕食を食べているこの光景が少ししっくりこなかった。けれどおめでたい席で、食べ物はどれも美味しいので、良い時間を過ごした。

姪っ子(下)はとてもおとなしい子であるが、帰り際玄関で僕や母に「ありがとう!」と言葉を発した。一般的には当たり前のことと思われるかもしれないが、たったそれだけのやりとりがとても嬉しかった。