映像制作の取り組み方も、色々なパターンが増えてきた。相変わらず、自分1人で撮影・編集をするスタイルが多いが、今年は「tokyoFMと共に提案内容を考え、県の仕事としてりんごのPR映像を、お笑い芸人のスギちゃんをレポーターに制作する」などという仕事もあった。映画に比べれば全然少ないスタッフであるが、それでも演出・編集の僕以外に、撮影の角洋介くんと録音の渡邉玲さんに参加いただき、FMスタッフ4人も加えての取材となった。自分1人で抱え込まない仕事は今後も増やしていきたい。
さて。夏以降色々あって、ざっくり言うと自信を無くしていた。生活に対しても仕事に対しても。表面的には一応こなしつつ、しんどいなと心が弱ると、40代なかばという体の動かなさが自身のなさに追い打ちをかける。
今日は、もう長いお付き合いになってきた福西敏宏さん(福西さんとは今年、彫刻家・三輪途道さんを中心とした、目が見えない方たちの社会協働を進める団体メノキの映像記録でお仕事をした)からの依頼で、道の駅まえばし赤城とその周辺でドローンなどを使ったPR用映像の撮影を行った。この仕事においては、僕は純粋に撮影のみである。電動機付き自転車がこのルートを走るなら、ここで待ち構えてドローンを上げるとか、臨江閣でワークショップをするからこの角度からなら和座敷っぽさが出るぞとか、余計なことは考えずに撮影に没頭した。
そして、1日が終わるころには、なんとなく自信が戻ってきた。相変わらず単純だなと思いつつ。カメラを通さずとも榛名山に沈む夕日の色が鮮やかに見えた。
以前ふと、「対人関係で疲れた心をいやすのは、結局は対人関係」と思ったことがあったものだが、「仕事でなくした自信を戻すのは、結局は仕事」ということだろうか。