5768声 文明と文化

2024年03月23日

本日も『不器用なまま踊りきれ。超訳立川談志』から。

談志はよく、「欲望を金で解決するっていうのは下品なことだ」と口にしていたらしい。

そして川柳のようなものをつくるのが好きだった。

「○○○○○一人寂しく文化人」

上五に、いろいろつけることに凝っていたという。

たとえば、

「古本屋一人寂しく文化人」

「銭湯で一人寂しく文化人」

「散歩道一人寂しく文化人」

この川柳のようなものにピッタリ合う言葉こそ、品があると説いた。

・不快感を他人で解消しようとする「文明」

・不快感を自力で解消しようとする「文化」

「古本屋」「銭湯」「散歩道」は、品のある文化ということか。

これらを談志は是としていた。

それにしても「文化人」とは、「一人寂しく」していなくてはいけないものなのか。

まあ、いいか。