本日も『不器用なまま踊りきれ。超訳立川談志』から。
談志はよく、「欲望を金で解決するっていうのは下品なことだ」と口にしていたらしい。
そして川柳のようなものをつくるのが好きだった。
「○○○○○一人寂しく文化人」
上五に、いろいろつけることに凝っていたという。
たとえば、
「古本屋一人寂しく文化人」
「銭湯で一人寂しく文化人」
「散歩道一人寂しく文化人」
この川柳のようなものにピッタリ合う言葉こそ、品があると説いた。
・不快感を他人で解消しようとする「文明」
・不快感を自力で解消しようとする「文化」
「古本屋」「銭湯」「散歩道」は、品のある文化ということか。
これらを談志は是としていた。
それにしても「文化人」とは、「一人寂しく」していなくてはいけないものなのか。
まあ、いいか。