5817声 맛있어요

2024年05月11日

おととしから、ぽつりぽつりの頻度ではあるが、アーティスト・中島佑太の活動の記録として、前橋市にある群馬朝鮮初中級学校を訪れている。彼との出会いは同市の美術館・アーツ前橋で行われている「表現の森」(アーティストが市内の施設等と協働で行うプロジェクト)の一環だったが、その美術館から離れ、現在は佐渡に拠点を置く元アーツ学芸員の今井智さんを仲介者とし、渋川市の企業の資金援助も受け、独自のプロジェクトとして展開されている。

今はちょうど撮影した映像の編集期なのだが、なかじ(中島佑太)の発想力の豊かさ(子どもたちの顔を覚えるためにだるまさんがころんだをする/目隠しをして手の熱でゆるく溶ける材料を使って何かをつくる/くぐるって言葉がハングルっぽいという会話からトンネルをテーマにしたワークショップを行う、など)と共に魅力的なのは、在日コリアンの方々のエネルギーの強さと、韓国料理の奥深さであった。

朝鮮学校では「主体性」「協調性」「積極性」をテーマに掲げており、それはまあ日本の学校でもよく挙げれれるものだとは思うが、家族内、家族同士の関わりの強さを(あまり多くは接していないが)父母の方たちを見ると思う(定期的に、学校に父母が集まり料理を作ったりイベントをしたりもしている)。そのエネルギーは、自分たちでやらねば援助の手が少ない、という状況によるものだったり、そもそもの民族性なような気もする。

今回のワークショップでは、学校に通う少年、ぽんちゃん(とてもかわいいイラストを描きます。インスタは pongraphic_pon )のお母さんであり、今回の学校ワークショップの企画者であり、観光料理の先生でもある里香さんの御自宅で、韓国伝統菓子の米粉のケーキを作ったり、色も鮮やかなキンパを作ったりする機会もあった。僕はそれ以外でプライベートにみんなとおじゃまし、料理もいただいたのだが非常に 맛있어요(マシッソヨ)であった。

この一連のプロジェクトを動画などで外に出していくことも今後行われる予定。まずは、僕も含めて、知ることからはじめたい。