このめっかった群馬を読んでいる方は、TBSラジオ「問わず語りの神田伯山」が好きな方が多いのではないか、と勝手に思ったりする。僕はたまに耳に入っておもろいなーと思う程度だったのだが、最近はまってしまった。はまるきっかけは、僕が関わっている「伊参スタジオ映画祭」でも上映した映画『茶飲友達』について神田伯山氏が話す(2024/5/10アップの回)と知り聞いてみたこと。ポッドキャストで聞いたのだが、機能を使って昔に遡って聞けると知り、運転中にずっと流している。
昔に遡って、と書いたがその遡れ具合がすごい。講談師として伯山を襲名する前、神田松之丞であった時から、しかもまだ世にあまり知られていなかった2017年(7年前)の放送回から聞くことができるのだ。その頃からすでに、人の悪口を言っているようでいてぎりぎり憎まれないような彼のキャラクターは確立されているものの、自らで無名を名乗り、実際それほど認知もされていなかったのだと思う。が、回が進むにつれ、メジャーなメディアに取り上げられた話や有名人と肩を並べる様が、笑いと共に語られていく。それはつまり、出世街道を行く男のドキュメントでもある。
最近、あまりにたくさん聞いたので、自分の話言葉が影響されているのではと思ったりする。オチ的なものを話す前にちょっと溜めてみたりとかね。人を笑わせたい、とはあまり思わないが、人を引き付ける話はできるようになりたい。それは技というよりはきっと、人間性なんだろうな。