3日、仕事を終え渋川のマックで僕が関わる映画祭のシナリオ読みをしていたら、高崎の金井さんから「19時半から新前橋ね 覚えてる?」とメッセージ。・・全く覚えてない。いつの間にか約束したんかなと、近い距離ではあったので向かった。いつもの新前橋駅前のオアシス「Bento261」かなと思ったら閉まっている。また連絡を取ると、そのオアシスの店主・カヤさんと共に「いか焼き 剣々」にいるとのことだった。それからは急遽、飲みタイム。
高崎の金井さんとはもう古い仲で、記憶にあるのは東日本大震災後に中之条町で行った支援イベント近辺での出会い。金井さんは「すもの食堂」という変わった八百屋を経営していた時期があったり、「タカサキエキビレッジ」というマルシェを主宰していた時期があったり、現在は家業の不動産業をしながら能登の震災支援にも出向くゴーイングマイウェイな人生を送っている。
その日は「Bento261」の隣の空き地で営業している「SHINMAE-BASE」にも初めて立ち寄った。たくさんの種類のウイスキーが飲めるこの屋台、経営している杉野さんは旧知の仲である。「せっかくだから煙たいやつください」と伝えてお勧めをハイボールにしてもらい、そばにいるということで、杉野さんは嫁さんのなほちゃんを呼んでくれた。なほちゃんに会うのは記憶にないくらいぶり。下里見の果樹園「富久樹園」で活発に働いていた彼女は、今は介護施設の偉い役回りをしているらしい。一目みて、少し話して「いい年の取り方をしているなぁ」と思った。
久しぶりの人、ずいぶん久しぶりの人に会って、その場にはいない共通の知人の近況なども聞いた。僕も、彼らとよく会っていた時は仕事で独立するとも思っていなかったし、実際の今よりはもうちょっとましな未来になっているような気がしていた。僕らの分岐点はどこにあったのか。秋が訪れ始めた新前橋の夜だった。