この日は「伊参スタジオ映画祭」の柱である第20回シナリオ大賞の審査会。役場のスーパー公務員唐沢くんの運転で東京へ向かった。全国から中編、短編の映画シナリオを公募し映画化させるこの取り組みも20回目。最終審査員は、篠原哲雄監督(『月とキャベツ』『影踏み』等)、松岡周作プロデューサー(『眠る男』『月とキャベツ』等)、シナリオセンター講師である坂井昌三氏という初期メンバーに加えて、今回より新たに群馬在住の小説家・絲山秋子氏(「沖で待つ」「まっとうな人生」等)、脚本家の菅野友恵氏(『浅田家!』『影踏み』等)の2人が新たに加わった。
絲山さんに関しては、何度かお会いもしていたので直接審査員になっていただけないかという声かけを僕がした。小説と映画シナリオは別物であるが、映画関係者のみではない新たな視線が入ることは必要なことに思えた。初参加となった審査会で、絲山さんがシナリオを熟読してくださったことはすぐにわかったし、菅野さんと共に実際新たな風を吹き込んでいただいたと思う。
シナリオ審査会は、審査員多数の自宅に近いと思われる東京のどこかで行うのが通例で、映画祭スタッフはあまり参加ができないのだが、個人的には映画祭本番に次いで一番面白い。次回は四万温泉の宿にでも皆さんお越しいただいて、スタッフも見学させていただきながら審査会ができたら最高だな・・などとも妄想している。審査の結果はぜひとも、11/17(日)の映画祭で目撃していただきたい。