女性4名のお客様。鮨が好きでお酒も好きで毎年忘年会をしているとのこと。「今年もがんばった」「がんばったよね〜」お客様同士そんな会話に場が和んでゆく。「ずっと噛んでいたくなるシャリですね」お褒めの言葉までいただいた。噛むことの大切さをどうやったら押し付けがましくなく伝えられるかということに料理人人生を捧げてきたのだから嬉しい。どうして噛むことが大切なのかというと体に良いとかそういうことではなくて、ジャッジを遅らせることができるからである。ジャッジを遅らせることができたら、今まで気づけなかった小さな物事を気づけるチャンスが増えると思っている。小さな物事の中にこそ愛しさも切なさも温かさも宿ると思っている。それに気づけたら争いは減ると思っている。

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