米が不足しているらしい。今こそ米は精米せず玄米で食べることがスタンダードになればいいと思ってしまう。米を精米せず玄米のまま食べれば一割程度カサが増えるのだから。玄米の最も優れた健康効果は排出力だと思う。日々を快活に送る要素の一つとして排便があるとすれば、玄米は白米に比べて圧倒的に優る。便力がつく。ではなぜ玄米は白米に比べて人気がないのか?これは私の仮説だが米を食べるとき舌よりもむしろ喉で食べたいからではないか。白米は口の中に入れて数噛みすれば唾液と反応して溶けていく。ところが玄米は糠層があるためさらに噛まないと粒のままである。噛もうとすれば口の中央で舌で米を抱えながら噛むことになる。自ずと舌に触れている時間が長くなる。それに対して白米は素早く溶け始めるため中央にいる時間は短く外へ外へと流れる。流れたものは飲み込む。それを気持ちいいと感じる人が多いということではないか。ビールを舌よりも喉で飲みたいのと似ている。相変わらず飲食店のご飯は白米ばかりで玄米にはほぼ出会わない。それは人間にとってどのくらい正常で、どのくらい異常なのか。