6437声 きび蜜

2026年01月21日

以前、下里見の「富久樹園」によく出入りしていた。梨やプラムを前の会社で扱ったことがきっかけだったが、個性的な園主の登さんとウマがあい、行くのが楽しみでもあった。登さんはその後、「高崎クリスマスローズガーデン」も作り、それはあっという間に県外に知られる事業となった。やり手なのである。

その富久樹園で働いていたのがなほちゃんだった。はきはきして働き者。高崎CIPという起業支援で富久樹園を手伝っていた彼女はその後介護系の仕事に転職し、ずっとそっちなのかなと思っていたら、近年あたりにまた農業を始めたらしい。米作りまで手を広げながら、昨年彼女が一番やりこんだのは「サトウキビの栽培」だった。

日本の南、なんなら沖縄じゃないとサトウキビなんて育たない、という偏見を持っていたが、群馬でもきちんと育つらしい。サトウキビ作ったらどう? と言ったのは登さんということだが、なほちゃんは友人知人への声かけをして協力を得ながらサトウキビを刈ると、その樹液を煮詰めて「きび蜜(黒蜜みたいなもの)」を作った。すごいねーとすぐに注文をした。正月はきなこと一緒に餅にかけたし、砂糖の代わりに使ってコクだしに使っても良いらしい。

やり通す意思があれば、サトウキビも育てられる。甘い話ではないが、大事な話だと思う。