6442声 大変だな

2026年01月26日

伊参スタジオ映画祭のシナリオ大賞(全国から映画シナリオを募集し映画化させる取り組み)関連作品の撮影が行われている。前回、中編の部で大賞を受賞した『(蕾が)綻ぶ』(押山大智監督)だ。

演劇を志す大学生たち。その中の立花と小松は恋人関係でありながら劇作のライバルでもある。恋と表現の間で揺れる。わかりやすい恋愛映画ではない。うまいこと言語化できないのだけど、ずっと優しくてずっと寂しいような、独特の余韻があるシナリオであるように思う。

監督自身が札幌に住みその時にこのシナリオを考えたからなのだろうか、冬の撮影となった。みなかみで雪が降ったと知って下見に行き、本番の撮影に向かったら大雪で撮影ができなかったらしい。寒さに震えながら、けれど若いスタッフや演者の多い和気藹々としたチームで、上手に撮影を重ねている(中之条町役場の映画祭担当の関くんの献身的な頑張りもここに記しておきたい)。

僕はといえば、カップ麺やいちごを差し入れし、エキストラで2度参加した程度だ(2度も出たの?)。自分自身、映像を仕事にしていながらもワンオペの現場が多く、人数が多く1カット1カットを時間をかけて撮影する劇映画とは大部分が違う。ついつい「映画って大変だな」と口に出してしまうのだ。

『(蕾が)綻ぶ』は今年11月の伊参スタジオ映画祭で初上映となる。ぜひとも観に来ていただきたい。