1202声 鶴のひとこえ1200声記念企画 ~クレインダンス対談2~ 第1回(全4回)

2011年04月16日

■クレインダンス対談 第1回

対談:堀澤宏之×抜井諒一

場所:中央前橋駅前の小料理店

演目:「料理」

堀澤:この前、内田さんってシェフのさ、料理を食べに行ったんだよ。
抜井:へぇ。
堀:それが凄かったんだよ、抜井も居れば良かったんだけど。
抜:何がそこまで凄かったんですか。
堀:基本的にさ、料理って美味い物を食べに行くじゃん。
抜:はい、基本は、そうですね。
堀:それがさ、美味くないわけ。
つまりさ、映画でもなんでも、基本は、感動的だったり、面白いようにするけど。
それをあえて、つまらなく、してる。って言う料理。
抜:「あえて」なんですね。
堀:そう。それを10品くらいのコースでやる。
そして、後半にシェフが来るんだよ、「どうですか」って。
抜:「どうですか、美味しくないでしょ」って、ですか。
堀:そう。「美味しくないように作ってるんです」って。
「今の料理の足りない味を、次の料理で表現してます」って言うわけ。
抜:はぁ~。
堀:で、最後にさ、「僕の料理は自分から求めていかないと分からない料理です」
と言うような事を言うんだよ、これは俺も良く言うんだけど。
で、最後のデザートで帳尻が合うってことを、事細かく説明する。
抜:お客さんは、静かにそれを聞いているんですか。
堀:いやむしろ、あっけに取られる。だけど、それを超えた時に満足するんだよな。
俺はいままで、そこを超える前に引いてたね。
だけど、言葉にしなくちゃ駄目だと思った。
抜:誰もが、つまり「大衆」が食べても分からない味って事ですよね、それは。
堀:そうなんだけど、感動したね、話に。
抜:話に、ですか。
堀:だってもう、独演会でしょ、あれは。

お互いに爆笑

【天候】
終日、快晴。
午後より、強風、いやこれはもう、狂風。