1207声 大切な感覚

2011年04月21日

徐々に顕著になってくる、鼻骨の回復の兆しに比例して、
これから何らかの医療的処置が為されると言うのが、
日を追う毎に嫌になって来た。
しかし、我が生活状況に於いて、
全ての予定が組まれつつあるので、
今更、「病院なんか行かないもん」などと、のたまう訳にいかない。

世の中は三日見ぬ間に桜かな (蓼太)

まさにそんな調子で満開を迎えた桜も、街場ではもう散っている。
ぐんぐん季節が移ろって行く。
朝夕に見掛ける近所の子供たちも、新学期になってから早くも、
新しい友達が出来たのであろう。
春の夕焼けの中を、4、5人、ランドセルを揺らして、
飛び跳ねながら帰ってくる光景に、出遭った。

今日聞いていたラジオの投稿に、こんなのがあった。
先ごろ開かれた、新入社員歓迎会の酒席において、
マグロの刺身にマヨネーズをかけて食べた新入社員が、
その場で上司にお叱りを受けた。
と言うもの。
そして、「これってアリですか、ナシですか」と言う、
リスナーからの問い、であった。

他のリスナーからの意見を総合すれば、特に若い世代で「アリ」。
と言うのが、圧倒的。
生まれた時から、コンビニの「ツナマヨ」やら「シーチキンマヨネーズ」ってな、
おにぎりを食べて来た世代にとっては、何ら違和感のない事。
しかし、団塊以上から団塊ジュニア世代くらいにとっては、
「ナシ」とする主張が多い。
二つの意見を合わせて、ぎりぎりで、「アリ」なのでは、と言う落とし所。

私は、特にマヨネーズが好きと言う事もないが、大いに「アリ」だと思う。
食文化の見地からは、どう映るか分からないが、こう言うケースからこそ、
新しい文化の枝葉が生れるのではないか、と思う。
世の中は三日見ぬ間に、マグロのブツを注文したら、
マヨネーズが付いてくるようになっているかも知れない。
この、上司から怒られてしまった新入社員はむしろ、
その食習慣に象徴される新鮮な感覚こそ、大切にすべきである。
などと、曖昧な世代にある、鼻の曲がった男が、考えている。

【天候】
朝から曇り、のち晴れ。
雲多くも、風少なく穏やかな一日。