高度情報化社会の荒波に、もはや、抗う事が出来なかった。
そして遂に、巷で何かと騒いでいる、「スマートフォン」。
ってな物に、自身の携帯電話の機種を、変更した。
これには、幾つかの伏線がある。
大きな起因は、来週、病院へ行くと言う事。
入院している最中は、Webの環境が無いので、
勿論、この日刊「鶴のひとこえ」も更新できない。
然らば、それを実現し得るスマートフォンを持って行って、
入院中も途切れることなく、日刊の更新を試みよう。
てぇ、心積もりなのである。
それには以前、そう、あの3月11日の地震の日から、
「情報」を得る事の大切さを、つくづく思い知った。
多面的な情報を得た所で、翻弄されるばかりなのだけれど、
それでも、ネットの情報は「近い」ので、随分と重宝した。
例えば、知人たちのSNSやブログを見れば、
災害時での無事を直ぐに確認できるし、連絡も出来る。
「フリック」
と言う呼び名があるらしい。
それは、スマートフォンの画面を指で、
「シュッ、シュッ」と動かして行く、あの動作。
およそ3年位前であろうか、スマートフォンが巷に登場して、
まだ間もない頃。
電車で、スマートフォンの画面を、
指で一心不乱に擦っている、若者がいた。
その光景を眺めていて、
「画面が結露でもしているかしら」
などと、思っていた。
タッチパネルと言うのは分かるが、
液晶ディスプレイがスライドして行くとは、思ってもみなかった。
その日から3年を経て、私にも結露を拭う。
いや、フリックとやらをする日々が、訪れたのである。
公衆の面前では、いささか、まだ恥ずかしい心持である。
私などは、デジタル機器に疎く、視力も良い方ではないので、
猫背で電話を擦っている姿など、見せられたものでないだろう。
先程からいじっているのだが、操作方法が一向に掴めぬ。
「あっ、壊れた」
と思ったら、バッテリーが切れただけだったり。
兎も角、肝心の電話がかかるのかが、心配である。
【天候】
朝より、小雨。
午前中に雨は上がり、午後には一時、雲間から陽射しも注いだ。
夜半は風が強く、荒れ模様。