巷では、今日で終了。
ゴールデンウィークが、である。
明日の月曜日、一挙に急増するのが、五月病患者であろう。
月曜日を待たずとも、今晩からその症状が出ている人も、
おそらく多い筈。
私もその末席に座っているので、そう思いたい。
朝から、いよいよ溜まってしまった、雑事を片付けようと、
腕まくりして意気軒昂座と、パソコンに向かった。
しかしながら、気分はもう、宿題の溜まった夏休みの小学生。
パソコンで打つ、一文字毎に、気分が鬱屈としてくる。
おまけに、気候も夏日で、半袖でも汗ばむくらいに、暑い。
もう、一切合財を放擲して、部屋を辞した。
それが、まだ、午前中の出来事である。
それからはもう、なし崩し的に日の過ぎて、気付けば夜半。
「瀧の上に水現れて落ちにけり」
は、後藤夜半。
こんな、間口の狭い稚拙な俳句ギャグを挟んでしまうくらいに、
集中力を欠いている。
結局、今日は何一つとして、雑事が片づかなかった。
投げやりな心持で、点けっ放してあるテレビの、
日曜洋画劇場など観ている。
今日の作品は、山田洋次監督の「おとうと」。
五月病予備群には、ちと、テーマが重たい。
しかし、気分が鬱屈している時。
気付けば、行間から鬱屈が滲みだしている本を、
手に取っている。
その結果、尚更、鬱屈が募る。
「これではいかん」
などと、その繰り返し、繰り返し。
【天候】
終日、晴たり曇ったりの、夏日。
午後になって、夜半まで続く、青嵐。