1225声 紫外線治療器

2011年05月09日

終日、非常に蒸し暑かった。
毎年、ゴールデンウィークから梅雨前の、この時期。
急激に気温が上昇して、夏日になる。
人生三十年近くも生きているので、最近、四季の移ろいに、
「判例」を感じる事が、多くなってきた。

昼時。
食堂でラーメンを啜っていたのだが、
早、冷やし中華の登場が待ち遠しくなった。
汗を拭きつつ箸を運んでいると、隣の席の工員さん。

「で、最近はどうだい、腰の具合は」
「接骨院にちょくちょく行ってるよ、ほら、あそこの」
「あぁ、前に行ってたとこ、それで、治療は」
「ほら、あれ、あの紫外線治療器ってやつ、
あれを腰に当ててるだけなんだけどさ」
「赤外線だろ、それ、紫外線じゃ、おめぇ、真っ黒になるぞ、腰」

横で聞いていた私は思わず、ラーメンを鼻から吹き出し、
盛大にむせ返ってしまった。
日焼けサロンでもあるまいし、と心の中で、つっこんだ。
その作業服のおやっさんが、その紫外線治療器とやらを、
腰に当てている姿を思い浮かべてしまった。
しかしながら、「紫外線治療器」ってのも、何だか、夏らしさを感じる。
体には悪そうだが。
午後の入り日が満ちる店内も、何だか夏めいてきた。

【天候】
終日、薄曇り。
夏日で、蒸し暑い一日。