1229声 床屋と銭湯

2011年05月13日

鼻の具合も、ほぼ完治と言えるほど、良くなった。
そろそろかな、と思っているのが、床屋と銭湯、である。

まず、床屋。
私のいきつけは、町の小さな床屋。
床屋で鼻の心配をする事もなかろう。
と思うかも知れないが、床屋では顔を剃る。
顔を剃る時に、蒸しタオルをのせて、髭を蒸らす。
そこまでは良いのだが、髭を剃り終わった後に、
大体の床屋がそうだと思うが、さっきの蒸しタオルで、顔を拭く。
その時、である。
「グキッ」と、また鼻が曲がってしまったら。
と言う、疑心暗鬼の念が胸に有り、中々、床屋へ足が向かなかった。
お陰で、髪は伸び放題伸び、清潔感を欠く、容姿になっている。
髪が伸びたところで、一向にデカダンな雰囲気が醸し出ず、
只、根暗な印象だけが強調されているので、一刻も早く、切りたい。

「一寸、鼻は気を付けて下さい」
とかなんとか、床屋の大将に一言で済むのだろうが、
その一言を言うくらいなら、行かない方を選ぶ。
私の思考回路は、そう言う風になっている。

次に、銭湯であるが、これは単純である。
熱い、と、痛い、のである。
銭湯の気持好さは、あの熱湯にじっくりと浸かる事で、体感できる。
鼻を気遣って、鴉の行水の如く、入浴するくらいなら、いっその事。
と、また、そう言う風に思考回路が働いてしまう。

しかしながら、明日くらいには、そろそろ銭湯へ出掛けて見ようか。
そう言う心持でいる。
夜に一軒、酒席が入っているので、ひとっ風呂浴びて行くには、丁度良い。
風呂上がりの一杯は、相当、「キ」くので、いささか怖くもある。
千鳥足になって、暗がりで鼻を「ガツン」。
これだけは、避けねばならぬ事態である。
それを凌駕するのが、「キ」いた後の、心地好さ。
最近の様に、気候が暖かくなってくれば、尚更の事。
なので、やはり、床屋にはいけなくとも、ひとっ風呂で決まりである。

【天候】
雲多くも、終日晴れ。
蒸し暑く、群馬県内でも軒並み、最高30℃以上を観測。
今年初めて、湧き上がる夏雲を見た。
もっとも、まだ随分、雲の峰が小ぶりだったが。