第16回を数える、「わるのり俳句ing」の日、であった。
今回は、現地集合なので、「道の駅田園プラザかわば」で、
参加者と待ち合わせ。
顔合わせが済んでら、さて、ここから「渓山荘」へと、移動。
渓山荘は温泉宿なのだが、「初夏の市」と言うイベントが開催されており、
緑滴る庭園で、フリーマーケットが開かれている。
その中を、俳句帳を携えて、吟行。
特に、渓山荘の古風な雰囲気には、とても感動した。
中でも、村内にあった諏訪神社の舞殿を移築した、特別室が凄い。
天井をめぐっている太い梁、広く開放的な部屋。
欄干の下には、錦鯉が優雅に泳ぐ池がある。
「ここで詠めなきゃ、俳人じゃない」
と言う、勇み足気分にならずに済んだのは、今日、
この部屋の中で雑貨などが販売されていたから。
民族調なアジアの雑貨と、この荘厳な部屋の取り合わせ。
とても、刺激的である。
雑貨を買う人。風呂に入る人。飯を食う人。句作に没頭する人。
ひとしきり楽しんで、野山を散歩をしながら、駐車場まで歩く。
次に向かったのは、花の名所として名高い「吉祥寺」である。
今回、事前にこの俳句ingの行程表を見た方は、
川場村から東京の吉祥寺へ行くのだと思ったらしい。
それも面白そうだが、この吉祥寺は、渓山荘から2kmと離れていない。
吉祥寺の山門をくぐると、初夏の花に彩られた美しい境内に、
参加者一同、息を飲んだ。
「これ、なんて言う花ですか」
と言う参加者からの質問に、「俳句の花図鑑」を捲りながら答える。
カキツバタ、セキチク、ユキノシタ、ボタン、様々な初夏の花で、句作。
本堂では、抹茶を飲む事ができ、茶席のいろはが分からない私は、
アタフタと、たじろいでしまった。
まず、箸の持ち方から注意されている始末であったが、
滝の瀬音が涼やかな本堂で、日本庭園を眺めながらの抹茶は、
とても心地好いひと時となった。
足のしびれを残しつつ、吉祥寺を後にし、道の駅へ戻って、句会。
と言う運びだったが、道の駅に付くと、営業時間終了の放送。
急遽、河岸を変えて、沼田市街の焼き肉屋で、句会。
ノンアルコール麦酒を片手に、カリカリと短冊に句を書き進める。
「生中入ります」
と言う店員のお姉さんの掛け声に、一瞬、ペンを止めつつ。
以外にも、と言うのも可笑しいが、以外にも佳句が多く見られ、
中には、この句会の醍醐味となるわるのりな句もあり、楽しい句会となった。
よく食べ、よく詠み、よく遊んだ、満足感かつ充実感ある一日であった。
「自分なりの形で、俳句を活かす」
などと、ノンアルコール麦酒で酔う筈もないが、帰路の途中。
そんな事を考えていた。
【天候】
終日、曇天。
夜半に雨となり、その後、降ったり止んだり。

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