「オープンキャンパス」
学生生活が遠い昔になってしまった身としては、
とても懐かしい言葉である。
最も、不真面目な私は、学生時分も、
オープンキャンパスなど一校も行った事が無かった。
その、自身初となるオープンキャンパスに、昨日、参加する機会を得た。
その学校の名は、「ジョウモウ大学」と言う。
校舎があって、そこへ通う。
と言う形ではなく、寺や公民館や街中のカフェなど、
その授業毎に教室を変えて、授業が開催される。
入学金や授業料は一切なく、誰でも生徒になれて、
誰でも先生になれるのである。
今回のオープンキャンパスは、高崎の街中にある、
商業ビルの一階で行われた。
およそ三時間の授業だったが、時間の経過を忘れるくらい、
授業に集中できた。
年代性別も多様、一番下は現役の大学生の諸氏も参加していた。
「群馬を世界に自慢したくなる街に。」
と言う、この大学のコンセプトを軸に、対話型の授業を進めて行く。
この空間はいま、貴重な世代間交流の場であり、
それだけでも大いに意義のある事だと感じた。
「楽しい学問」
オープンキャンパスを終え、そんな事を思った。
成績順に評価を受けるのでなく、面白かったら拍手を送る。
拍手の鳴り響いていた教室に、
面白い群馬の未来が見えた気がした。
学長の橋爪さんは言う。
「この街の生活の中に、普通に、根付いている場になれば」
何だか、新しい友達が増えたような、好きな人ができたような。
そんな、ワクワク感が生まれている。
「ワクワク感」こそ、世界に自慢したくなる、と言う重要な動機だと思う。
七月二十三日土曜日。
ジョウモウ大学は開校する。
【天候】
終日、曇り。
蒸し暑く、梅雨らしい天気。