「子供」
と言っても、まだ赤ちゃんと言うくらいの、齢である。
「子」と表記するよりも、「児」と表記した方がしっくりくる。
この連休中に、そんな児と接する機会があった。
私くらいの年。
と言うと、数か月の誤差を除けば、もう三十歳である。
少し前から、「アラサー」なんて言う、
三十歳前後の人たちの呼称が、流行している。
自分の同世代と言うと、そのくらいの年齢層の人たちになる。
その多くは、結婚をしたり子育てをしたり、と言うのが、
目下、人生の大きなテーマになっている世代である。
「お子さんは何人いらっしゃるんですか」
なんて、俳句で知り合った先輩諸氏に聞かれる事が多い私だが、
結婚も子育ても、自分には未知のもの。
しかし、同世代との付き合いの中では、切っても切れない事項である。
自分よりも年若だが、子育ての真っ最中。
そんな、ケースが最近、目に見えて多くなって来た。
連休中に伺った家庭も、そのひとつ。
新婚家庭の新居であり、その幸せの中心にいるのが、
未だ一歳に満たない赤ちゃんである。
年若。
と言っても、子供のいる夫婦と言うのは随分とたくましい。
と感じた。
「人の親」であるから、当然と言えば当然だが、
「人を育てる」と言う行為が、自覚させるのだろうな、と言う私の考え自体が、
親の目から見れば、既に浅はかなのかも知れない。
赤ちゃんは、その真ん丸な目で、終始、私の顔を不思議そうに眺めていた。
第六感が働いている、と言う感じである。
何だか、空っぽな脳内を見透かされたような気がした。
【天候】
終日、曇りがちな晴れ。
台風の影響だが、暑さは未だ強か。