1295声 児の六感

2011年07月18日

「子供」
と言っても、まだ赤ちゃんと言うくらいの、齢である。
「子」と表記するよりも、「児」と表記した方がしっくりくる。
この連休中に、そんな児と接する機会があった。

私くらいの年。
と言うと、数か月の誤差を除けば、もう三十歳である。
少し前から、「アラサー」なんて言う、
三十歳前後の人たちの呼称が、流行している。
自分の同世代と言うと、そのくらいの年齢層の人たちになる。
その多くは、結婚をしたり子育てをしたり、と言うのが、
目下、人生の大きなテーマになっている世代である。

「お子さんは何人いらっしゃるんですか」
なんて、俳句で知り合った先輩諸氏に聞かれる事が多い私だが、
結婚も子育ても、自分には未知のもの。
しかし、同世代との付き合いの中では、切っても切れない事項である。

自分よりも年若だが、子育ての真っ最中。
そんな、ケースが最近、目に見えて多くなって来た。
連休中に伺った家庭も、そのひとつ。
新婚家庭の新居であり、その幸せの中心にいるのが、
未だ一歳に満たない赤ちゃんである。

年若。
と言っても、子供のいる夫婦と言うのは随分とたくましい。
と感じた。
「人の親」であるから、当然と言えば当然だが、
「人を育てる」と言う行為が、自覚させるのだろうな、と言う私の考え自体が、
親の目から見れば、既に浅はかなのかも知れない。

赤ちゃんは、その真ん丸な目で、終始、私の顔を不思議そうに眺めていた。
第六感が働いている、と言う感じである。
何だか、空っぽな脳内を見透かされたような気がした。

【天候】
終日、曇りがちな晴れ。
台風の影響だが、暑さは未だ強か。