1302声 けだるい夏

2011年07月25日

やけに目に付く。
若者が、である。

昨日の晩も、近所の日帰り温泉へ出掛けた帰路。
田んぼの畦道にある、自動販売機の前。
その薄明かりの前に、自転車と共に、五、六人の中学生と思しき若者たち。
たむろしていて、何をするでもなさそうである。
ただ、時を持て余している感、は滲み出ていた。

そして、今日の昼。
田舎町のファミリーレストランへ入ると、様々な年代の若者たちがわんさか。
坊主頭の野球部の一団やら、親と来ている制服の高校生やら。
中でも、何某かの大学生サークルと思しき一団が、突出して騒々しい。
店内をぎこちない足取りで行き交う店員もまた、学生アルバイトの諸君。
幽体離脱的視点で、禁煙席の端っこに座っている自分を俯瞰すれば、
彼らの過す夏、と私の過す夏との、深い溝が見える。
大人でも子供でもない、若者の夏の、あのけだるさ。
と言うのは、夏時間特有のものであるよな。
彼らの放つ雰囲気が、そう感じさせた。

けだるい。
から、いいのであって、だるい。
てぇのは、色気が無い。
「けだるい午後」
「だるい午後」
こう並べて読むと、一目瞭然である。
彼らと私との間にある溝は、このけだるさがあるかどうか。
と言う、気がする。
私などは、毎日、単にだるい夏を過しているよな。

【天候】
朝より曇りがちな晴れ。
夕立があり、その後、夜風は清涼。