祭半纏の衆が引っ張って行く、華やかな山車が運行している中央銀座を通って、
俳句仲間のお店へ。
去年の高崎まつりは雨降りだったので、少しくらい曇っていても、
今年は天気に恵まれたと言うべきであろう。
人づてに聞いていたように、今年はやはり露店の数が少ない。
店内で浴衣を試着させてもらったり、ひとしきり雑談した後、
展示してあった木工作家吉沢さん製作の、ぐい飲みをひとつ買ってきた。
杉の木に紅い漆が塗られており、とても綺麗である。
今後、漆の色の経年変化が楽しみである。
友人知人のお店などを回って、帰路に着いた。
「焼き茄子みるくブルーベリーかき氷」
と言う、完全に「わるのり」な面白いかき氷を、すもの食堂で食べた。
そうやって、食を楽しみながら涼をとる。
かき氷ひとつで、「面白い」が得られるのだから、やはり、面白い。
祭りの時期になると、祭と共に生活がある、都市生活者が羨ましく思える。
郊外に住む私などは、高崎の祭りも花火も、いささか蚊帳の外に置かれている感がある。
地区の祭りはあり伝統は受け継がれているのだが、
やはり住んでいる市区町村最大規模の祭りに、参加したい気持ちはある。
いまは、夕暮時。
あと少しで夕立の来そうな厚い雲の裏に、かすかに茜色が見える。
これから、やはり郊外にある馴染みの店へ出掛け、麦酒でも飲んでこようと思う。
昨日が八木節祭りの熱狂の最中で飲んでいた酒だったので、
今日は、祭りの話を肴に、ゆっくりやるのもいいだろう。
色街に子供の遊ぶ祭りかな (諒一)
と、こう言う光景が、郊外には無いんだ。
【天候】
終日、曇りがちなる晴れ。
夕立、ひとしきり。