1338声 まさかの「選」

2011年08月30日

たまに本を買う。
インターネットを利用して、である。

ネットの大型書店と言えば、まず「アマゾン」てぇのが定石であろう。
本のみならず、多岐に亘る買い物を楽しめる。
まさかここで、自分の本を並べるとは思わなかったが、
勿論、売れる数より買う数の方が、断然に多い。
先日も、俳句関連の本を幾つかまとめて買った。

ネットでの買い物は、トラブルが懸念されるので、遠慮している。
と言う方がいるが、私はネットでの買い物に、左程、抵抗が無い。
と言うよりも、欲しい物があったら、まずネットで検索する癖までついてしまった。
大きなトラブルには遭遇していないが、小さなトラブルは、時折、ある。

先日も、アマゾンを介して、中古の本をネット書店から買った。
届いて封を開けてみれば、購入した俳句集ではなく、全く知らない人の詩集が入っていた。
詩と俳句で、似ていると言えば似ているが、似ていても内容の違う物では仕様が無い。
即刻返送したが、本体代金よりも送料の方が高いくらいの本なので、
新刊で購入した方が安かった、と言う事もありうる。

こう言う事もあった。
私は、本に関しては「読めればいい」と言う派なので、中古をよく買う。
例えば、表紙カバーがなかったり、スレやヤケがあっても気にしない。
頁に書き込みがあっても、値段が安ければ、状態の良い本よりも悪い本を選ぶ。
先日、間違って詩集が入っていた際、購入していた品の中に、幾つかの俳句集があった。
書き込みがある、と言う事は了承して買ったので、別段、それは気にならなかったが、
「選」が入っている本があるのには、閉口してしまった。
つまり、頁に一つづづ並んでいる句の上に、〇だとか◎が付いているのである。
それが気にならない訳は無くて、
「この句を取ってるなんて、見る目がある」
と言う場合はまだしも、
「この句を取るなんて、どう言う選句眼だろう」
「いやまてよ、私には分からぬ、何か深い意味があるのかも」
などと、一向に読むのが進捗しないのである。

これから、読書の秋。
買うのを一旦止めて、少しは部屋に積まれた本の山を低くする事を心掛けよう。
そう、分かっちゃいるけど、止められない。

【天候】
終日、秋晴れ。
日中の気温は、真夏日。
台風接近中なので、夜半には湿った雲の気配。