1340声 山帽子の実

2011年09月01日

吹き荒れている。
こんなにも、長い時間をかけて列島を縦断して行く台風も、久しぶりである。
室戸岬から四国に上陸と言う進路から、大きく離れた群馬県でも、その被害は既に甚大。
特に、伊勢崎地域は床下浸水している箇所もあった。
夕方のニュースでは、「東京福祉大学」の駐車場が浸水し、
停めてある職員や学生の車が浸かっている様が報道されていた。

高崎市界隈では浸水などの話は聞かなかったが、
高速道路が一時通行止めになっていたので、インター付近は大渋滞になっていた。
そんな折に、前の車が追突していたり、救急車が忙しく往来していたりと、
地震も怖いが、台風もまた怖い。
と言う事を、痛感した一日だった。
依然として、進行速度が遅い台風は、明日上陸し、
明後日には日本海に抜けると言う、のろのろぶり。
明日発足するであろう、野田内閣に、暗雲を残さぬ事を祈るばかりである。

政治の話題で終えるのも、後味が良くないので、もう少し。
つい先程、帰宅し玄関の前で傘を畳んでいると、
庭先の宵闇の中に転がる無数の赤い物体が、目に入った。
目を凝らして確認すると、それは山帽子の実、であった。
色づいたばかりの山帽子の実が、この暴風雨で大量に落ちてしまったのである。
「残念」と思ったが、所詮は庭木。
果樹農家さんたちの労苦が思い浮かんで、少し胸が痛んだ。
二、三個持って帰り、洗って食べたら、ほんのりと甘くて美味しかった。

【天候】
終日、激しく降ったり、突然止んだり。
変な天気の台風模様。