1352声 十六夜の月

2011年09月13日

十六夜の月が、綺麗に出ている。
今年は、十五夜、十六夜共に、清かなる月夜になった。

そう言えば、その昔、「月光浴をしなさい」と、助言を受けた事があった。
満月の夜に外に出て、然るべき方法で月光を浴びると、
心身共にバランスを保て、尚且つ、月の力を得られるのだと言う。
その時は、聞き流してしまったが、後から考えなおし、そうかも知れぬ。
と思っている。
特に、この仲秋の頃は、月光も清かで、夜風も心地好く、
何だか月光を浴びたくなる。
「お月見」
なんてのは、まさにこの月光を浴びる行為で、何の事は無い、
古来から先祖たちは「月光浴」を楽しんでいたのである。

因みに、「十六夜」と書いて「いざよい」と読むのであるが、この、
いざよいと言う言葉は、なかなか良いと感じている。
満月の次晩は、月の出が、若干であるが遅くなる。
その情景を、月がためらっていると見立て、進もうとして進まない事の意で、
この言葉は使われる。

日々の生活。
いや、自らの人生には、いざよいな事ばかり。
しかし、今宵の月のように、風流な進み方をしない事が、さびしい。

【天候】
終日秋晴れで、「秋暑し」と言えるほど。