1359声 路線橋の風景

2011年09月20日

新前橋駅西口にある路線橋からは、構内が一望できる。
ホームの脇には、いつくものレールがあり、いつも長い貨物列車などが停車していた。
天気の良い日には、左に榛名山、右に赤城山を望むことができ、からっ風さえなければ、爽快である。
そこから望む夜景は、寂しげな地方都市の灯と、構内の灯が貨物列車の車体に鈍く反射して揺れ、
そこはかとなく、幻想的な印象であった。
秋気澄む時期から、しんしんと冷え込む冬の時期までは、闇が濃く光りは冴え、
硬質な美しさを感じた。
酒に酔いつつ最終電車で帰って来て、この夜景を眺めると、宇宙的な美を感じる。
酒が醒め始発電車で帰って来て、朝靄に白んだ構内を眺めると、
目の前のつまらぬ殺風景に、いたたまれぬ思いを感じる。

【天候】
終日、台風の影響で雨。