1363声 一茶の風景

2011年09月24日

高山村へ行って来た。
上州高山村でなく、信州の高山村、である。
場所は、嬬恋村の西、須坂市の北で、菅平高原の麓。
村内は、林檎や葡萄が実り、稲田にコスモスが揺れ、
一面、長閑な秋の景色が広がっていた。

そんな長閑な村に行くには、やはり目的があって、
「一茶館」と言う、江戸時代の俳諧師「小林一茶」の記念館を見学しに行った。
この高山村には、久保田春耕など一茶の門人が多数おり、
春耕から提供された離れ家「水石亭」に逗留し、俳句の指導にあたっていたのである。
そんな、一茶にとって縁深い土地なので、関連する貴重な資料が多数残っている。

館内で一茶の足跡を辿ると共に、長野県内の俳誌など多数展示してあり、
土地の俳句にも触れられた。
しかし、一茶の見ていた野や山なみと、おそらく左程変わっていないであろう、里山。
そこに吹く風を感じられた事が、大きな収穫であった。

【天候】
終日、穏やかな秋晴れ。