1394声 上手いこと美味いこと

2011年10月25日

今日は良く晴れた一日だったが、その分、風が強かった。
夜、風呂へ入っていると、窓辺で風がないており、赤城おろしの第一波かなと思った。
この風の音を聞くと、これから始まる厳しい冬の季節が思われ、
何だか身が引き締まると同時に、いささか暗い心持になる。

それまでの「陽」の季節に比べ、これから向かう「隠」の季節は、
「訪れる」と言うより、「訪れてしまった」と言う感が強い。
秋から冬に向い、陰の季節の一番落ち込んだところに、
突然「新春」なんて季節が来るのは、有り難い。
と言うより、むしろ救いである。
これによって、なんとか厳しい「隠」の季節を乗り越える事が出来る。
まだ気温は極寒だが、「新春」のめでたさを祝っている間に、
いつの間にか梅が咲いて桜が咲いて、雪解けの春を迎える事が出来る。
御先祖様は上手い事を考えたものだと、つくづく、感心する。

熱燗におでん、湯豆腐に麦酒、その後には屋台でラーメンなんてのもいい。
現代に生きる私も、何か美味い事を考えて、これから来る冬を乗り切ろうと思う。

【天候】
終日、晴れて風強し。
夜半には、軒先が不景気な音を立てて揺れるほどの風。