1403声 得意な文化

2011年11月03日

「文化の日」
さて、その由来を正確に説明できる人が何人いるだろうか。

1947(昭和22)年までは、明治天皇誕生日による「明治節」として休日となっていた。
そして、戦後。
1946(昭和21)年のこの日は、日本国憲法が公布された日であり、
1948(昭和23)年に公布・施行された国民の祝日に関する法律で、
「自由と平等を愛し、文化をすすめる」ことの趣旨と絡めて、「文化の日」と制定されたのである。
と言う事を、調べて書いてみたが、いまいち薄らぼんやりしている。
「明治天皇誕生日」の方が分かり易いが、戦後は、
「みなさん憲法が出来た日なので、自由と平等と、文化も忘れちゃいけませんよ」
と言う日になったらしい。

何か文化的な休日を過そうと、考えた挙げ句に、
たまにはレストランで昼食をとってみようと思い立った。
所謂、「ファミレス」でなくて、まぁ、ごく普通のジーンズとスニーカーで行ける様な、である。
思い立って行くようなところでもないが、男独りで、となると、牛丼チェーンや定食屋と違い、
思い立たなくては行けない。

行ったのは、住んでいる町にある、田舎のレストランである。
店内に入り、まず、窓からの景色が望めない、どん詰まりの二人席に案内された。
明るい窓際は、家族やカップルに譲って、私は端っこの方が落ち着くので、良かった。
千円でお釣りが来る程度のランチメニューを頼んで、ゆっくりと食べて来た。
「文化の日」は季語なので、ちと思い付いた句を句帖に書いていると、
斜向かいの席の初老の紳士と目が合った。

それから、何だかその紳士が気になって、ちらちら見ていたら、
田舎町にしては随分とオシャレな格好である。
食べているものもパスタだし、グラスワインなんかも嗜んでいる。
なんだか、そこはかとなく、文化レベルの違いを感じた。
そして、夜は銭湯へ行って、帰って来てこれを書いている。
そう言う文化なら、私だって得意である。

【天候】
朝は曇り、その後回復し、雲多くも晴れ。