「文化の日」
さて、その由来を正確に説明できる人が何人いるだろうか。
1947(昭和22)年までは、明治天皇誕生日による「明治節」として休日となっていた。
そして、戦後。
1946(昭和21)年のこの日は、日本国憲法が公布された日であり、
1948(昭和23)年に公布・施行された国民の祝日に関する法律で、
「自由と平等を愛し、文化をすすめる」ことの趣旨と絡めて、「文化の日」と制定されたのである。
と言う事を、調べて書いてみたが、いまいち薄らぼんやりしている。
「明治天皇誕生日」の方が分かり易いが、戦後は、
「みなさん憲法が出来た日なので、自由と平等と、文化も忘れちゃいけませんよ」
と言う日になったらしい。
何か文化的な休日を過そうと、考えた挙げ句に、
たまにはレストランで昼食をとってみようと思い立った。
所謂、「ファミレス」でなくて、まぁ、ごく普通のジーンズとスニーカーで行ける様な、である。
思い立って行くようなところでもないが、男独りで、となると、牛丼チェーンや定食屋と違い、
思い立たなくては行けない。
行ったのは、住んでいる町にある、田舎のレストランである。
店内に入り、まず、窓からの景色が望めない、どん詰まりの二人席に案内された。
明るい窓際は、家族やカップルに譲って、私は端っこの方が落ち着くので、良かった。
千円でお釣りが来る程度のランチメニューを頼んで、ゆっくりと食べて来た。
「文化の日」は季語なので、ちと思い付いた句を句帖に書いていると、
斜向かいの席の初老の紳士と目が合った。
それから、何だかその紳士が気になって、ちらちら見ていたら、
田舎町にしては随分とオシャレな格好である。
食べているものもパスタだし、グラスワインなんかも嗜んでいる。
なんだか、そこはかとなく、文化レベルの違いを感じた。
そして、夜は銭湯へ行って、帰って来てこれを書いている。
そう言う文化なら、私だって得意である。
【天候】
朝は曇り、その後回復し、雲多くも晴れ。