土曜日に桶川の銭湯で温まってから、駅前で一杯ひっかけて帰って来た。
電車に揺られている間に、だんだん酔いが回って来て勢いが付いたので、
終点の前橋駅で降りてから、雨の中、傘もささずに酔街へと沈んで行った。
そして、昨日は県内の銭湯の取材で、湯には入らないにしろ、数軒回って、
その都度、親切な女将さんや御主人から瓶牛乳を頂いた。
取材を終える頃には、相当量飲んでいる計算になった。
そして、最後の取材先である高崎の銭湯で湯に浸り、場所を変えて、
取材記者の方と打ち合わせをして、帰途に就いた。
帰宅してから、もうかなり湯疲れしていたのだが、
打ち合わせの際に緊張して汗をかいたので、寝る前にもう一度、風呂へ入った。
「だるい」
寝床から起き上がって、漏れた、第一声である。
風呂に入り過ぎて、体温調節機能が狂ってしまったのか、あるいは、
雨の酔街から千鳥足で帰って来たのが災いしたのか。
兎も角も、体調が崩れてしまった。
なんだか茫然として一日を終え、いままた風呂へ入って、これを書いている。
風呂で温まったら、いささか、それまでの全身倦怠感が解消された。
湯で崩れた体調が、湯で回復すると言うのも因果な話である。
だるさが消えたのをいい事に、冷蔵庫から一缶出して、コップにふくよかな泡を注いでゆく。
喉を鳴らして飲み干すが、あまり美味くない。
いつも飲んでいる麦酒なのだが、体調が崩れている為、体が受け付けない感がある。
もしかしたら、体調を崩した原因は、「湯」でなく「酒」。
つまりは、湯疲れよりも酒疲れなのかも知れない。
然らば、どちらか一方を止めれば、一件落着。
しかし、湯と酒てぇのは、とても仲良しなので、
この二人を切り離すのは、とても忍びない。
忍びないので、体に鞭打って、飲む事にした。
【天候】
雲多くも、冬晴れの一日。