1418声 銭湯経由女子大行

2011年11月19日

「ここも駄目で、あそこも駄目」
階段を駆け上がっては、フロアを調べ、無い事が分かると、また上の階へ行く。
それが三階だったか、四階だったかは焦り過ぎていたので、記憶が定かではないが、
ひとまずは、手遅れになる前に見付かってよかった。
男子便所が、である。

ここが女子大なので、それもそのはずである。
女子大などと言う不慣れな場所に足を踏み入れたので、
一挙にトイレが近くなってしまったのかも知れない。
この不慣れな場所に、勿論、忍びこんだ訳ではなく、「群馬学」の用事で訪れた。 

昨年から活動してきた「群馬学リサーチフェロー」と言う活動も、いよいよ大詰め。
来年三月の研究成果発表を前にして、中間報告会が行わる日が今日だった。
冷たい雨降りしきる夕方、他の仲間と先生を前に、
この一年携わってきた銭湯関連の事を報告して来た。
まだまだ内容をテコ入れしないと、とても「研究成果」とは言えない内容だったが、
一応、報告を終えて、帰ってきた。 

帰り際。
夕闇の校舎ロビーで、大学の女学生であろう若者が、四五人、談笑していた。
彼女等の横を通り過ぎ、銭湯に深く関わって行った経由地に、
女子大があるとは、なんとも不思議な心持になった。
車のエンジンをかけ、帰路の途中、銭湯を経由して帰ろうと、ふと思った。

【天候】
終日、冷たい雨が降り続く。