1426声 ワインのジンクス

2011年11月27日

新宿駅を出て、高島屋の地下でお弁当を買ってから、新宿御苑を目指す。
歩く事およそ15分で、御苑入口の門へ到着したが、すでにワインの酔いで、
私たちの数名は、ほろほろと好い気分になっている。

「卯浪俳句会、卯浪俳句教室合同吟行句会」
今日はその為に、吟行地である新宿御苑に、前橋教室の仲間と先生と一緒に来た。
前橋から出て来ると言う事も有り、我が一団は、小旅行的賑わいである。
私自身、新宿御苑へは初めて訪れたが、都心とは思えぬ豊富な自然に、いささか驚いた。
あまねく午後の日の満ちた、冬の苑内は、芝生全体が大きく日向ぼこしていた。
池に浮く鴨の絵を描いている人、紅葉の写真を撮っている人。
レジャーシートに寝ている人、そして、ぼーっと突っ立って俳句を作っている人。
様々な人間模様が見られたが、風景全体が、ゆったりと流れていた。

そうこうしている間に、句会の時間が迫り、句会場まではタクシーで行く事にした。
歌舞伎町の真中あたりで降車し、スマートフォンのナビを便りに路地を何本も間違えつつ、
何とか句会場へ到着。
冷や汗かきながら句を選別、投句し、どうにか句会に参加する事が出来た。

関東地区の仲間が参加していたのだが、私が末席に籍を置く前橋教室は、
概ね好成績なようであった。
私は、運よく当日の大特選を頂く事ができ、選者先生の揮毫色紙や、
伝統俳句協会のカレンダーを頂けた。

帰路。
ささやかなる「お疲会」で杯を開け、更に缶麦酒を買って列車へ乗り込んだ。
ワインを飲んでから作った句が、特選に入っていたので、
何だか変なジンクスめいたものが、自分の胸の中に出来てしまった。
しかし、吟行のたびに、ワインを飲んでから句を作っていたら、
俳句以外に中毒しそうである。
これから、晩酌は麦酒でなくワインに変えようかしら。

【天候】
終日、冬麗。