今朝は厚い雲が垂れこめいていて、ことに冷え込んだ。
起床するのが億劫だった。
日の出も分からぬので、体内時計が狂って時差が発生し、
遅刻者が多くなるのは、こんな日であろう。
終日どんよりと曇っていて、昼だか夜だか分からぬ天気。
午後四時頃から、目盛りをゆっくりと回す様に空が暗くなり、夜になって行った。
お天道様を目にしない日と言うのは、何だか心身ともに調子が出ず、
心中にも雲が垂れこめているようである。
しかし、私の高校時分の友人であったU君は、違った。
梅雨時期の曇天や、雪模様の曇天の日。
教室全体がどんよりとなっている時に、彼だけは目に見えて元気なのである。
聞けば、お天道様が燦々と照っている日よりも、薄暗い曇天の方が、
活力溢れる体質らしい。
同じ様な例で、同級生の友人であるS君は、最近、夜勤の仕事をやり始めた。
日が高い間は寝ていて、日が沈むと起床し通勤。
そして、夜中働いて朝陽が昇る頃に帰る。
曰く、日勤よりも夜勤の方が、心身ともに調子が良いと言う。
夜が弱い私などは、全く未知の世界である。
人とそれぞれ、時計の針の動き方は違うようで、
やはり、「時差」があって当然なのである。
それでは、遅刻の言い訳にならないだろうが、そう言うこともある。
【天候】
朝から曇り。
日が沈んでから、霧雨。