1445声 走らぬ師

2011年12月16日

予定では、今年残すところあと2回となる句会に、今日出席してきた。
句会場は前橋市田口町の和食レストランで、食事後句会に雪崩れ込むと言う方式。
吟行地は前橋市だったが、時間の都合で私は行かれなかった。 

吟行してから句会。
となると、その場所で見た実景が勝負になってくるので、
吟行せずに句会に参加すると、句が浮いてしまう。
そこらの野辺で、独り吟行し、「冬枯」、「寒さ」、「冬の雲」、「冬の空」など、
どこにもありそうな、なるべく大づかみな季題で句を揃えてから向かった。

私の結果はまずまずだったが、皆の句を見ているだけで、吟行地の風光が感じられた。
「鷹」の句も数句出ており、聞けば、吟行地ではやはり、鷹が大空に滑空していたらしく、
とても羨ましい思いがした。

「師走」。
であるが、俳句の師は、日本酒で薄っすら顔を赤らめており、走っている様子は無かった。
そして皆、師走の忙しい家事や雑事そして仕事の合間を縫って、
万障繰り合わせて参加しているらしかった。
「俳句」と言う短詩系は、極めて土着性の強い文芸だと、改めて感じた。

【天候】
終日、雲多くも冬日和。