1452声 丘の風花

2011年12月23日

風花舞う一面のすすき原で、茅を刈っていた。
いや、正確に言えば、刈る係の人が刈った茅を束ねていた。
目の前の丘の先には、夕日差す榛名山。
ここは、中之条町の山奥である。

ほのじ氏が、茅葺屋根の家を建てようとしている。
その手伝いとして、茅を刈っている。
もう、一年ほど定期的に刈っている。
大人が幾人も集まって刈っているので、それほど、
膨大な量の茅が必要なのである。

丘の上には、一面。
金色の夕日に輝く枯れ芒。
その中を、風花が舞って行くと言う、俳句を作る構図としては最高であった。
作業の手を止めて、一、二句書こうとしたが、どうしても、
ボールペンのインクがかすれてしまう。
それほど、寒い。
日が沈むと、更に深刻な寒さを、風が連れて来た。

【天候】
終日、冬日和。