1463声 角打ちの流儀

2012年01月03日

正午から終日。
お天道様の高い内から、往来で酒を飲む。
そんな事をやっていても、白い目で見られない。
と言う事だけでも、お正月はいいものだと思う。

西新井大師の参道には一軒、古めかしい角打ちの酒屋がある。
聞けば、創業もう100年はくだらないと言う。
ビールケースをひっくり返して往来の脇に座り、樽酒を升で酌む。
置いてある塩を、升の角の縁に一つまみ盛り、
それをアテにして飲むのが「通」である。
と言う角打ちの流儀は聞いた事があったが、この升飲みを実践したのは、
昨日、この西新井大師参道の店が初めてだった。
近所のおやっさん連中は慣れたもので、破魔矢なんか片手にふらりと来て、
この樽酒を二三杯ひっかけて、またふらりと帰って行く。
滞在時間、およそ30分。
見ていて、清々しい飲み方である。
ここでもやはり、群馬県との文化の違いを、大きく感じてしまった。

【天候】
終日、雲多くも晴れ。